本日も宜しくお願い致します。建設現場で働くスナックママのAnanです。
初めてスナックなどの接客業でお仕事をしようとする方に「着ていくドレスが無い!」と良く言われます。確かに一昔前は、肌の露出度の高い派手なドレスを着ているイメージもありました。もちろん各お店のカラーがありますので、どのような装いでお店に出れば良いのか、衣装を持っていない場合は貸し出してくれるお店もありますので、ママに相談してみましょう。
今回は、衣装にまつわるお話で「身だしなみ」をテーマに書いていきたいと思います。
このブログでは、建設現場で働きながらスナックを営むママAnanの日記+お勧め本+スナック営業のアドバイスを書き連ねていきます。
カテゴリー「ママのアドバイス【接客編】」では、一例として、私の経営するスナックの接客方法とその考え方、心構えなどをご紹介していきますので参考にしてみてください。

装いの条件
各お店のカラー(営業方針)によって指定される場合もありますし、制服が用意されているお店もあります。まずはどのような装いでお店に立てば良いか、使えそうな衣装を持っていない場合も、貸衣装や衣装代の支給などママに相談しましょう。
私のお店でも制服は無く自由です。衣装代支給については特に規定は無いのですがご相談頂ければと思います。以前は貸衣裳もたくさんありましたが、最近は貸衣裳の希望も無くなり、各自どんな装いが自分のためにも、お店のためにも良いのか考え、自分で自分をプロデュースした方が、納得も出来て仕事のスイッチがオンになるようです。ただ、好きなものを着れば良いと言う訳ではありませんので、例として私のお店で入店時に説明する条件がありますので紹介します。
① きちんと洗濯されていて、シワのない清潔な衣装であること。
② 普段着ではなく、デニム生地でないこと。
③ サンダルを着用する場合は、踵にバックストラップがあること。
④ 肌を露出しすぎないデザインであること。
①について・・・シワが寄っていたり、シミや汚れが残っているようなものではなく、清潔に保たれた服であれば、高価な衣装である必要は無いと言うことです。
②について・・・近所のコンビニや買い物に行く時の服と同じ姿では、わざわざお金を払って来て下さるお客様に失礼に当たります。また素材がデニム生地の場合は、カジュアルな印象に見えがちですので私のお店では基本的には無しです。デニム生地を使用したジャケットやブラウス、和服などもありますよね。とてもお洒落で私も好きです。デザインによってはOKなものもあると思いますのでママに相談してみましょう。
③については、季節や衣装によってサンダルを履くことも多いと思います。ミュールのような踵にストラップの無いものは、容易に脱げてしまいます。これは、つっかけサンダルに近いですので、デザインが可愛いものであっても、お客様に失礼に当たると考えられます。つまずいたり転倒の恐れもありますので、安全のためにもサンダルは必ず踵にバックストラップのあるものにしましょう。
④について・・・露出度の高い衣装を選ぶ目的は、お客様の目を引く・気を引くため、女性らしさを演出するため、普段着る機会のないファッションを楽しむことで仕事への気合を入れるため等々あると思います。私もとても魅力的だと思います。露出度は、その衣装のデザインや素材にもよりますし、一人一人の体形にもよりますし、女性の目から見ると露出しているように見えないこともありますので、どの程度が露出度が高いのか線引きをしようとしても難しいですよね。露出そのものが悪いのではありませんし、着たいと思う衣装を着たいと思いますが、ここでは、肌を露出し過ぎることによって、接客業でどんなことが考えられるか、大きく二つに分けて説明していきます。
一つは、スタッフさん自身の安全に関わることです。露出し過ぎることで、どうしても異性から見ると、自分への身体的なアピールなのでは?と取られやすいため、魅力を生かせる反面、身の危険も大きくなります。簡単に言うと”ガードが甘い”と感じさせてしまいます。自分では「私は十分気を付けているから大丈夫!」と思っていても、いざとなった時は、女性の力は弱く負けてしまいます。
例えば満員電車で露出度の高いファッションを着用していたとします。偶然痴漢に会ってしまい、世間からは「そんな服装では痴漢に会ってもしかたがないのでは?」などと言う意見が出たとしても、「自分の好きな服を着て何が悪いの?痴漢に会った私の方が悪いのですか?」となりますよね。もちろん全く悪くないと思います。ただ、それを言っても痴漢は無くならないですし、起きた出来事は変わらないので、体に傷が付いた、心に傷が付いた、怪我をした、騒ぎになった、警察沙汰になった、ニュースになった、恥ずかしい思いをした・・・事件になってしまえば、自身の家族や周りの人間関係、お店にも迷惑がかかり、自分は悪くないと言うことを一生懸命主張しても、受けてしまった傷を元に戻すことは難しくなってしまいます。
お店は、大事なスタッフさんを危険にさらしたくはありませんし、お客様ともトラブルを起こしたくありません。想像以上に大事になってしまわないよう、自分の力がどの程度なのか、自分の身を守れるのか、自分を良く知り、トラブルの可能性を下げるためと、自分を安売りしないためにも、行き過ぎた装いにならないよう注意が必要です。
もう一つは、お店全体のイメージに関わることです。露出し過ぎる衣装のスタッフさんが一人居れば、お客様に色気(身体)を売りにしているお店なのでは?と、いつのまにか勝手に他のスタッフさんまで含め、お店全体がそう言う目線でしか見てもらえなくなる恐れがあります。たかが衣装されど衣装で、接客業の私たちが提供しているものは、そんな単純なものではありません。どんな構えでお客様をお迎えすることが、自分にとっても、お客様にとっても、お店にとっても良いのか考えられることが重要です。ただ自分の着たい服を着ているだけ!と、自分本位の装いにならないようにしましょう。このお仕事は「夜の闇」「異性」「お酒」と言う危険の三要素が揃っています。その中で、長く・安全に・お客様もお店も利益をもたらすお店にするため、余計なトラブルは出来るだけ避けるよう、勘違いを招き自分を安売りしないよう、見た目の装いと同時に、全体を考えられる心の目も磨いていきましょう。
装いの例
私のお店を例にお話ししてきましたが、条件はたったの4つだけです。具体的にどんな装いなのかイメージが沸かないと思いますので、いくつか写真を選んでみました。




全身を映した写真は一枚しか見つけることが出来ませんでしたが、どの写真も露出度は低く、清潔感があります。ヘアスタイルは艶も無くボサボサではNGですが、ロングでも良しまとめても良し、しっかりスタイルが整っていれば良いと思います。
スカートでなければならないと思っている方もいらっしゃいますが、三枚目のようにパンツスタイルでも問題ありません。返って、ミニスカートでボックスに座った時などに、目の前のお客様に下着が見えてしまう場合の方が女性らしさに欠け、だらしなく下品なイメージになってしまいます。ミニスカートの場合は、ショートパンツを着用するなど直接下着が見えない工夫をしておくと良いと思います。同じように首回りが開いているデザインの場合は下着の肩紐が見えないようにしましょう。恥じらいを持つところで女性らしさは増します。
身だしなみを整えること
「身だしなみ」とは衣装や髪型などの目に見えるものだけではなく、表情、言葉、動作などの立ち居振る舞いも含まれています。どんなに見た目が綺麗であっても、笑顔が無かったり、言葉遣いが汚かったり、動作が雑であったりでは、せっかくのドレスもお化粧も台無しですよね。お客様はが、わざわざ時間とお金を使ってご来店下さることで私たちは報酬を得られるのですから、失礼の無い身だしなみでお迎えしましょう。
先輩スタッフさんのように、綺麗なドレスが着たい、いつも同じだと言われないよう何着も欲しい、と思いますよね。でも、働きに来たはずなのに、それ以上に衣装にお金を掛けてしまっては本末転倒です。最初は持っているものや、ママに相談して貸出してもらうなどし、利益をもたらすためにも本当の「身だしなみ」を研究しましょう。衣装は高価である必要はありませんし、笑顔にも言葉にも動作にもお金はかかりませんよね。身だしなみは、お客様への敬意と感謝の気持ちの表れです。どんな豪華な衣装にも勝る飛び切りの笑顔でお客様をお迎えしましょう。
♪ 装いでお店と自分の身を守ろう
♪ 見た目に負けない内面を磨こう
♪ 身だしなみとは「おもてなし」
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