こんにちは、建設現場で働くスナックママのAnanです。
今日は久しぶりに私の小さな図書館から、宝物である一冊をご紹介します。
昔は本を読むのが嫌いでした。学校での勉強も時間の無駄のような気がして、とにかく早く大人になって仕事をしてお金を稼ぎたいと思っていました。私の家は周りの友達よりずっと貧乏だったし、お金が無いことで、色々なことが制限されていく毎日が本当に嫌でした。多分本を読んでいても1円にもならないと思っていたからだと思います。
本とはなんて素晴らしいんだ!と知ったのは30歳を過ぎてからです。ただ目の前の仕事をがむしゃらにこなしてきた10代20代には、本を読むような気持ちを持っていませんでした。30歳を過ぎ、自分はいったい何をしたいのか、どこに向かって生きているのかを考えた時、それまでやってきたこととは全く別のジャンルの仕事をしたい!と気づき、通信制大学に通ったり、本を読んだり、その歳になってやっと「勉強できる」と言うことのありがたさを知りました。
そんな気づくのが遅いどんくさい私が、その頃から接客業こそ究極だ!と思い、スナックのママを志しました。そのためか、自宅の本棚(「小さな図書館」と言っております)には、実用書がほとんどで、文芸書がほとんどありません。
小さな図書館の一部↓↓↓
このブログを書くきっかけになったのも、タイトルにもあるように、スナックのママを志しながら、工事現場で働き、モヤモヤしている自分は、先生達が生涯かけて教えてくれた極意がたくさん詰まった小さな図書館を横目に素通りしているではないか・・・読み終えたからと言って、日々の忙しさにかまけて、学んだことが全然生かされてないのが原因では?と、もう一度読み返し、初心に戻り、モヤモヤを取り払わなければと思うと同時に、こんな素晴らしい教科書があることを皆さんにもお伝えしたいと思いついたからでした。
この中から、今日は『接遇道』著者:平林都さん(大和書房出版)をご紹介します。
この本を読んだ時、これが私が目指したい接客だと思いました。平林都さん(ひらばやしみやこさん)は、当時テレビでも”伝説のマナー講師”と話題になった有名な方です。「接遇」と言う言葉は、その時初めて知りました。
広辞苑では、【接遇】もてなし、接待、あしらい
平林さんは、【接遇】を、「自分のところに来てくれた人に、楽しく、気持ちよくなってもらい、帰るときには笑顔になっていてもらうこと。相手の仏頂面を自分の笑顔で融かすこと。」とおっしゃっています。
今日立ち寄ったコンビニでのお話です。店員さんが商品を陳列棚に並べ始めたタイミングでした。丁度私が欲しかった商品だったので、傍で少し待っていたのですが、店員さんは無言のまま急ぐ様子も無く、待っている私がまるで邪魔だと言わんばかりに不機嫌な顔でそのまま並べていました。私はその様子を見て、待つのをやめその商品は諦めました。
もし、「これから並べるんですけどこちらから選んでもいいですよ!」なんて言ってもらえたら嬉しかったのに、自分の事しか考えてないのでは接客はできませんよね。コンビニはたくさんありますので、ここにはもう来なくて良いな…となります。
『接遇道』の中でも、「お客様が二度と来ない店には理由があります」「口コミでリピーターが増えるサービスの5段階」など、言葉と表情と動作について、ハッとさせられるお話がたくさん書かれてあります。この三つを私の店でも就業規則の中に掲げています。(後日書きたいと思います)
接遇の基本姿勢をハッキリと具体例を用いてズバリ教えて下さった本です。
やっているつもりでも出来ていない。読み返し、自分を客観的にチェックしていきたいと改めて思いました!今この瞬間からやるぞ!
お読みいただきありがとうございました。
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