スナックママの仕事【司令塔】

ママのアドバイス【ママの仕事編】

本日もよろしくお願い致します。建設現場で働くスナックのママAnanです。

複数のスタッフさんを雇用し、スナックの中でも接待を伴う営業(風俗営業許可取得)の場合、営業中、スタッフさんにどう動いてもらいたいか、ママは司令塔として全体を見て采配を振ります。司令塔となるには、様々な角度で考えを巡らせ判断していく必要があります。難しい判断の連続になりますので、出来るだけシンプルで公平になるようにしたいところです。今日はそのポイントを書いていきます。

このブログでは、建設現場で働きながらスナックを営むママAnanの日記+お勧め本+スナック営業のアドバイスを書き連ねていきます。

カテゴリー「ママのアドバイス【ママの仕事編】」では、スナックのママの仕事とは何か、ママの考え方など、私の経験を交え一例として紹介しています。

スタッフさん配置の基本

スタッフさん3名の設定で、初めてのお客様が複数でご来店した場合の基本となる態勢から書いていきます。※スナックですので指名制は考えません。

複数のお客様はボックス席です。まずママがご挨拶に行き、会話で雰囲気をつかみ、お客様とおおよそ年齢の近いスタッフさんに付いてもらうのが良くあるパターンです。そこからしばらくはそのまま落ち着いて飲んでもらいたいと考えます。頃合いを見て、スタッフさんが席を立った時に、会話の切りの良いタイミングでチェンジすることの指示を出します。次に付いてもらうスタッフさんを決めておき、そちらにもチェンジになることを告げておきます。短い時間でも良いので、次回のためにもう一人別のスタッフさんを覚えてもらうためです。

2回目は、前回覚えてもらったスタッフさんの内どちらかに付いてもらい、頃合いを見て前回付いていない3人目のスタッフさんとチェンジし、全員を覚えてもらいます。スタッフさんの人数が多いお店はこれを繰り返し、2回目のご来店で全スタッフさんと会話が出来ると良いと思います。

ママは随時全ての席をチェックしましょう。お客様は楽しそうな表情をしているか、スマホなどを見て退屈そうにしている人はいないか、スタッフさんが一人のお客様とだけ集中して会話していないか、同じスタッフが一定のお席に長く付きすぎていないかなど、ママ自身も全てのお席にご挨拶やお礼を伝えながらチェックし、コミュニケーションを取っていきます。

難しい点は、ご来店時間が様々ですので、チェンジのタイミングが難しくなること。もう一つはスタッフさんがお客様によって得意不得意がある、又はお客様の方からスタッフさんを指名してくる場合です。

スタッフさんが苦手とするお客様の場合でも、お店としては今後の為にも克服してもらわなければなりません。お客様はそれを察知しますので、逆にお気を使わせてしまうことになります。その場合は、苦手だからとチェンジをさせず、もう一人スタッフさんを応援で付いてもらうかママが一緒に付く方法を取り、好き嫌いではなく人に興味を持つことが出来るようお手本を見せることです。(チェンジをしてしまうと次もそのお客様に付くことが出来なくなり、お客様も気分を悪くしご来店が無くなります。)そして出来れば閉店後、ミーティングかもしくは個別SNSでどういうところが難しかったか良く話を聞いてあげたり、コツを教えてあげるなどフォローを忘れないようにしましょう。(お客様への接し方についてはまた後日アップします)

采配の判断基準

スナックなので指名制でもなんでもないのですが、お客様のご希望とあらば、お気に入りのスタッフさんを付けてあげたい気持ちは山々ですが、【スタッフマネジメント】で書いたように、どんなお得意様に対してでも、特定のスタッフさんだけへの偏った指示や、特定のお客様への偏った対応は絶対にしない方が良いです。スタッフさん同士も関係性が悪くなり働きにくくなりますし、他のお客様は差別されていると感じ、ご来店することは無くなるでしょう。そのために、守るべきルールや、営業のポイント、営業システムがありますので、スタッフさんには、自分達を守るためにルールがあるのだと理解してもらうことが大切です。(詳しくはそれぞれの記事へ)

それを踏まえて営業すると、常にお店の中に一体感が作られ、綺麗な空気が流れるお店になります。これが繁盛店の空気感です。そうなれば、ママの采配の振り方もシンプルになり判断しやすくなります。配置の基本をベースにして、判断基準は、それぞれのお客様の「時間」と「人数」だけになります。そのお客様がいつも1時間で帰られるのか、2時間いらっしゃるのかによって、その間に一人のスタッフさんだけがずっと付いていることの無いように管理し、お客様の人数に合わせた配置にすることです。人数が多い組のお客様に1人のスタッフさんだけ付いて、カウンター内に2人も3人も居るなんてことの無いようにしましょう。

お客様の気持ちやスタッフの気持ちを酌みたくなるとは思いますが、そうするとスタッフ間、お客様間で複雑な思いが絡み合い、公平に回すことが出来なくなり、一瞬にして空気が淀みます。お客様の気持ちを酌むときは、お帰り前にもう一度お気に入りのスタッフさんに付いてもらうなど、ママのさりげない配慮があると良いと思います。

お読みいただきありがとうございました。

♪ お客様にもスタッフさんにも不公平感を感じさせず、お店全体に一体感を持たせる
♪ 苦手は皆で克服し、アフターフォローを忘れない
♪ 采配はシンプルに、気持ちの配慮はさりげなく

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