スナックママの仕事【スタッフマネジメント】

ママのアドバイス【ママの仕事編】

本日もよろしくお願い致します。建設現場で働くスナックのママAnanです。

ママの仕事で最も難しいのは”スタッフさんの管理”と言っても過言ではありません。【ママの心得】でも書きましたが、営業はママがやっている訳ではありません、スタッフさんあってのママでありお店であって、スタッフさんが動いてくれているから毎日の営業が成り立っていると言うことを念頭に置いてください。

そうは言っても、スタッフさんを採用してもなかなか定着しないとか、スタッフさんにどのように接して良いかわからないと悩んでいる方が多いのではないでしょうか。スナック経営で最も神経を使うところです。極端に言えばお客様の対応より難しいと言うのが正直なところではないでしょうか。

今日は「スタッフマネジメント」と題して、スタッフさんに対し、ママとしてどんな考えでどのように接していけば、長く力となってもらえるのか・・・アドバイスを書いていきますね!

このブログでは、建設現場で働きながらスナックを営むママAnanの日記+お勧め本+スナック営業のアドバイスを書き連ねていきます。

カテゴリー「ママのアドバイス【ママの仕事編】」では、スナックのママの仕事とは何か、ママの考え方など、私の経験を交え一例として紹介しています。

これまで、何十人ものスタッフさんと一緒に働いてきました。面接をした方を合わせれば多くの方々とお会いしてきました。ママと言う立場ではありますが、会話も苦手な私は、思えばフロアでの営業そのものはスタッフさんから教わったと言えます。そんな頼りになるスタッフさんが定着してくれるお店とはどんなお店なのか?私の経験を元に書いていきます。

スタッフさんが辞めたくないお店

お店の成功はスタッフさんの笑顔です。このお店で働いて良かった、これからもずっと働いていきたい!と思えるお店にすることが、お店の成功と言えるでしょう。自分がスタッフさんの立場だったら?と考えられれば自ずと答えは出てくると思いますが、経営する立場目線で見てしまい、スタッフさんの立場になって考えることを忘れがちになりますので注意しましょう。ここでは、お店の使い勝手など構造上以外の事項に関して上げていきます。

➀. 給与モデルはきめ細かく公平に

一番はお金の問題ですよね、時給は、安くてはなかなか応募も無いですが、高ければいいと言うことでもありません。その地域の相場をリサーチしておき標準の時給を設定します。レギュラーさんかパートさんかで時給が変わります。それから日々の仕事への取組み姿勢、出勤時間、日数、上り時間などに合わせて、明らかに差がある場合は調整をします。調整があることをあらかじめ就業規則に記載し説明しておく必要があります。私のお店では手当については次の4点あり、それぞれの条件に応じて計上しています。

 (1)精勤手当:無遅刻無欠勤、又は基準となる日数以上出勤etc

 (2)通勤手当:自家用車通勤であればkm当たり○○円、公共交通機関であればその金額、上限○○○円etc

 (3)職務手当:お店のために特に活動した場合○○○円~活動内容により

 (4)業績手当:目標売上額を達成した場合、売上金額と勤続年数、勤怠状況等により計算

このように手当を設けるのは、頑張れば頑張っただけ給与に反映させたいからです。人間そのものが商売道具ですので、スタッフさんが「やりがい」を持ち、自分の持ち味をどんどん生かして思いっきり仕事をしてもらうためにも、きめ細かい給与モデルとしましょう。

②. 全てのお客様を全員で対応

お客様を特定のスタッフさんの担当にしないようにしましょう。そのお客様が特定のスタッフさんを気に入っていたとしても、全スタッフさんで声をかけるようにし、一言も声をかけなかったと言うことのないようにします。ご来店されたお客様は、お店のお客様であり、誰かのお客様ではありません。【秘密のルール】でご紹介しましたが、同伴・アフター・連絡先交換の禁止と言うルールの意味がここでもお分かりになると思います。仕事は常にチームプレー、動き方に個人差が出ないよう、ママもしくはチーママが司令塔となり、スタッフ間で差別や比較しストレスを抱えることが無いようにしてあげましょう。

➂. スタッフさん一人一人の変化に気づく

働く人の気持ち次第で空気感が変わる繊細な仕事なので、スタッフさん一人一人を日々良く見てあげて、気づいてあげることが大切です。一番わかりやすいのは、出勤時の表情と声のトーンです。この時、いつもより元気が無かったり表情が暗かったら、「何かあったかな?体調大丈夫?」と聞いてあげましょう。言いたいことがあっても言えないかもしれないので、きちんと様子を見て、そのまま放置することのないようにしてください。お店で話せないこともあるので、SNSなどで個別に聞いてあげましょう。逆に、いつもより元気が良いとか、表情が良いとか、ファッションやメイクに変化があった時にはそれに気づいて褒めてあげるのも忘れずに。

営業中も同じです。体調が悪そうなスタッフさんは居ないか、迷っているスタッフさんは居ないか、動けないで困っているスタッフさんは居ないか、おかしいと思ったらすぐに傍に行き、声を掛けて、移動させてあげたり助け舟をだしてあげましょう。何の心配も無さそうなバリバリのスタッフさんに限って、人知れず心の中で悩んでいることもありますので時々ママから必ず声をかけましょう。ママはスタッフさん第一に、大事に思い、良く見て心配してあげることです。

➃. 物事を決める時はスタッフさん全員に相談

お店の方針、営業システム、スタッフの雇用など、もちろんママが決めることです。その他の例えば、イベントの企画、お店の装飾、メニューなどを決める時には、実行してくれるのはスタッフさんですので、必ず相談してから決めるようにしましょう。その時に、特定のスタッフさんだけに相談するのはNGです。必ず全員に相談してください。最終決定はママにありますが、実際に動いてくれるスタッフさんの意見を聞き、問題点を挙げてもらい、改善して実行します。仕事上のことなのに何の話も無ければ、ママが勝手に決めたことでしょう?と他人事になり、心無い仕事になってしまいます。全員で取り組む姿勢となるようなママの配慮が必要です。

. 時間通りに帰宅できる

閉店時間が遅れると言うことは、帰宅時間が遅くなりますので、スタッフさんの心身に悪影響を及ぼします。閉店時、お客様を送り出す段取りが悪くダラダラ長引くことが度々あると、リズムが崩れ疲れが溜まってきます。休息時間が減り、昼間の仕事まで影響し、不満が溜まることになります。詳しくは【一日の流れ~partⅡ】を参照してください。毎日段取り良く回し、1分でも早く帰してあげられるようにしましょう。

⑥. スタッフさんを一人しない

スタッフさんが出勤してから営業している間、そして無事帰宅するまで、安全であるかどうかを常に気にしてください。それぞれの通勤手段を把握しておき、悪天候や、マイナス気温などで危険な時は、お店で運転代行やタクシーを使って送迎するなど無理をさせないようにしましょう。出勤は早い時間なのでそれぞれでいいのですが、帰る時はいつも夜の闇ですので、ママも含め全員でお店を出て、複数で行動するように徹底しましょう。どんな時も一人にはしないことです。

⑦. 新人さん入店時のフォロー

新人さんの初仕事には、ママが隣に付き一緒にお客様に御挨拶をして回るようにします。その後慣れるまでは先輩スタッフさんと一緒に行動するようにし、一人にしないようにしましょう。しばらくは、他のスタッフさんがやきもちをやくくらい、ママは新人さんを紹介したり傍に付いたりになりますが、そうしてあげることが重要です。(新人さん教育プログラムはまた後日アップします)

【ママの心得】でも書きましたが、ママの立ち位置は裏方であり、ママの仕事は環境整備です。スタッフさん皆のための存在となるような立ち居振る舞いでなくてはなりません。それがお客様を思う心とイコールです。スタッフさんが辞めたくないと思うお店は、ママが常に働いてくれるスタッフさん一人一人を大事に思い、環境整備を怠らないことです。

お読みくださりありがとうございました。

♪ スタッフさんの成果を給与に反映させられる給与モデルにする
♪ スタッフ間に格差を作らない
♪ スタッフさん一人一人の変化に気づき常に声掛けをする
♪ 1分でも早く帰れるように段取りを良くし、スタッフさんを一人にしない

コメント

タイトルとURLをコピーしました