作業着姿からスナックママへ転身

ママのつぶやき

こんばんは、建設現場で働くスナックママのAnanです。

今日は、スナックの話をしたいと思います。

なぜスナック経営をしようと思ったのか・・・

いきさつを出来るだけ短く(笑)お話します。

高校時代はアルバイトに明け暮れ、卒業後は建設コンサルタント会社に就職。

家の近所にあったその会社は、24時間勤務しているのでは?と思うほど夜中まで明かりがついていました。いくらでも働きたい私はその会社を選び、面接を受け内定をもらいました。

通常は大学生しか採用していないんだけど・・・と言われながら、バブル期終わりかけギリギリの時代、まだ景気の良さもあって運よく入社し、地質調査部門に配属になり(地質?なんだそれは?!と思いつつ)16年間働きました。

その間、結婚もし、子供を3人授かり、離婚もしました。

家庭のトラブルで身を守らなければならない時も、社長も上司も私の話を聞いてくれて、守って下さいました。仕事も、本来大学で学んで来なければならない専門的な地質調査の仕事を、高卒の私にじゃんじゃん任せてくれて思う存分働かせて下さった会社でした。

今でも本当に感謝しております。(今でもその会社に年に1、2回お邪魔しています。)

今も工事現場で働く私ですが、初めて就職した時からすでに作業着にヘルメットと安全靴が当たり前になっていました。

・・・私はいったい何をやりたいのだろう・・・

皆さんも考える時期があると思います。

一度きりの人生、生涯をかけて何を生業とし、世の中のお役に立ち、報酬をもらって生きていくのか。

それだけではなく、子供たちがあと何年後に高校を卒業するか、両親があと何年後に定年退職となるか、3人共大学に行くと言うかもしれない、両親が急に病気になるかもしれない、これは誰でも予想できることです。

その時に、私は十分なことをしてあげれるのか?

待遇も良く、何の不満もない良い会社に勤めていても、極端な収入は得られないし、両親と子供3人の面倒を見れるかと言われたら限界がある・・・。

まずは、頭をまっさらにして、私がやりたいことは?私が日々気にかけていることは何なのか、何に興味があるのか・・・自分のことを自分に問いかけ出てきた答えは『人間の心』でした。

世の中を動かしているのは人間。そして、人間は心で行動している。

世の中を動かしているのは人間の心、それならその「心」の力になれる仕事がしたい。

そして、私が常に考えていること・・・子供たちのこと。

離婚したことにより・・・3人の子供たちに辛い思いをさせた・・・これが自分自身で納得できない人生最大の事件で、どんなに正当性を主張しても、私一人の力では3人の子供たちを守り切ることは出来なかったんです。

傷つけてしまった子供たちの心のケア・・・それ以上私にとって重要なことはない。私は子供たちの心を助ける仕事がしたい、それは『スクールカウンセラー』と思いました。

それには、心理学を学ばなければならないと、一番下の子が小学校に入学するのを待って、通信制の大学で学び始めました。

学び始めると同時に、体の全てをその方向に向けたいと思うようになり、地質調査の仕事にこれ以上身が入らない!今すぐ仕事も人の心に接する仕事をしよう!と、じゃぁそれは何かと考えた時に、『スナック』だ!と。会社に「私をクビにしてくれ」と言いました。

実は、離婚問題で、調停が不振に終わり、本裁判をかけなければならなくなり、弁護士から最低100万円用意するようにと言われ、地質調査業のかたわら、スナックでのアルバイトをかけもちしていた時期が1年以上(本裁判の期間中)ありました。

地質調査の仕事自体忙しく、保育園の迎えやお弁当作りなどしながら、時間がないため子供がまだ寝ている間の早朝に出社して仕事をしたり、夜も子供を寝かせてから再び出社したり、それに加えてスナックの仕事もかけもちで、現場にも出ていたので、少しの余裕もなく、睡眠時間も2、3時間だったので、作業着から変身してスナックのあるビルのエレベーターに乗った瞬間、ただただ涙があふれてくることも度々ありました。

ですが、この経験から、お酒も飲まない、会話も苦手、できれば誰にも会わず黙々と仕事をするのが好きな私が、スナックでの接客業と言うものが、社会の中で目には見えない大切な役割を担っていることを感じていたし、「人間の心」に対して働きかける仕事そのものだと、これだったんだ!と決断に至りました。

今思えば、裁判費用を稼ぐためのこの経験は、私が生涯かけて何をしていくかを決定づける御縁でもあったのかなと、あの時、お世話になったママにも本当に感謝しております。

スナックでの仕事は、物を売るのでもない、お酒を飲ませることでもない、容姿でも年齢でもない、資格もいらない、この自分と言う人間だけが商売道具であり、人間対人間の直接対決をし、その場で報酬を得る究極の仕事だと思います。

どういう意味なのかはまた追々お話していきたいと思います。

皆さんに一度は経験してほしい、最高のお仕事です。

そして、自分が満足できる収入を得るためにも、自分の給料は自分で決める!どうせやるなら自分でスナックを経営しよう!と動き出しました。

・・・今日はここまで、お読みくださりありがとうございました。

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